野菜の切れ端

Nestlé, United States の顧客ストーリー

150年以上前にスイスで創業したネスレは、創業当初 は小さな会社でしたが、徐々に規模を拡大し、今日 では何十億もの人々の生活の中で親しまれています。

ネスレは現在、世界的に有名な商品から地元で愛され る商品まで、2,000を超えるブランドを展開していま す。アルプス地方でコンデンスミルクと幼児用シリア ルを製造していた頃と比べると、事業規模は拡大し、現在は世界187カ国で販売されています。

宅配ではなく、出来たて をいつでも我が家で


外は小雨が降る、のんびりとした日曜日、オーブ ンの予熱完了の音がする。キッチンを横切って 冷蔵庫に向かい、まるで『リスキー・ビジネス』の トム・クルーズのように、冷凍庫を開け、冷凍シュ プリーム・ピザを取り出し、オーブンへ。あっとい う間に出来上がり、焦げるほど熱いチーズで火 傷しないよう、気をつけながら焼きたて熱々のピ ザを頬張る。このようなシーンに覚えがある方 は、ネスレの冷凍ピザブランド、ジャックス、ワグ ナー、トゥームストーン、ディジョルノを食べたこと があるかもしれません。

また食べたい、と思うのは、学生やファミリー層だ けではありません。冷凍ピザは非常に便利でお得 なため、その人気が年々高まっています。冷凍ピ ザのトッピングは、農家で栽培・収穫されたもの で、自然現象による品質や収穫の変動や予測が 難しい側面に加え、収穫の際には、木片、石、ガ ラス、プラスチックなどの異物が混入することがあ ります。農家やサプライヤーは、加工業者へ送る 前に品質検査を行いますが、ネスレはさらに検査 を行い、これらの異物を除去します。

この品質検査は、最先端の選別技術を駆使した もので、製品の安全性を高め、冷凍ピザを彩る 最高品質の食材を確保します。

Nestlé
Nestle machine

目標‐継続的な品質の改善


2014年、ネスレはドイツ・ノンヴァイラーのピザ工 場に仮設スペースを設け、機械の性能を試すた めに多くの選別機メーカーを招聘し、実際の製品 サンプルでの選別テストを数週間実施しました。

ネスレは、テスト、調査、評価を重ねた結果、ト ムラの選別機が最もニーズに合致していると判 断し、スマートソート技術を決め手として挙 げました。

「トムラフードは、不良品を取り 除くだけでなく、良品を識別する 能力が際立っていました。他の機 械は、選別プログラムのセットア ップ工程が長い上、不良品を特定 することしかできなかったので す。Nimbusでは、どのような不良品を 除去するかを機械に学習させること ができました。また、機械に良品の 定義を教えるのです」

ウィル・ハットソン 品質マネージャー ネスレR&D

製品の安全性向上に 欠かせない光学選別


品質チェックのプロセスは、平たく言えば、バ ッグや箱からそのまま原料を取り出し、何度も 検査を行い、安全で良品と判断されたものをバ ッグに戻して行われます。

最初の2回の検査では、トッピングをバルクX線 検査機で検査し、その後金属検知器で金属片を 除去します。最後の検査では、残った良品が TOMRAの光学選別機にかけられ、完成品とし て戻されます。

「この技術の重要な戦略的利点の一 つは、バッチ全体から不良品を分別 し、得たデータを次回に活用できる ようサプライヤーにフィードバック できることです。サプライヤーとパートナーシップを組 み、このようなフィードバックを提供 する能力は、サプライヤーのパフォー マンスを向上させる原動力となりま す。継続的な改善サイクルを回すこと で、最終的に消費者の満足度を全体的 に向上させます。」

アダム・ウェーバー 品質管理シニア・エキスパート・サプライヤー ネスレR&D

食のトレンドは絶えず変化しており、迅速に 適応する能力が重要です。より高品質な製品 を求める顧客の要望に応えるために、機敏に 進化することは、大きな違いを生み出しま す。トムラの選別機の採用は、ネスレの生産 工程にプラスの影響を与え、最終製品に異物 が混入するリスクを低減する貴重な役割を持 ち、より高品質な製品の実現に大きく貢献し ています。

生産処理能力:95,000ポ ンド(約43トン)/ 1シフ ト毎


ネスレは、オハイオ州ソロンの工場で、年間約 1,500万ポンド(68万キロ)の原料を処理し、米 国内3つの生産拠点にトッピングを配送していま す。この堅牢な機械の機能により、生産ライン は大量生産を続けることができ、また、データ をモニタリングすることで、サプライチェーン の早い段階で製品の品質傾向をサプライヤーに 通知することができるようになりました。

「ネスレは、トムラの経験や機器を 信頼し、パートナーシップに自信を 持っています。機械の品質と信頼性 により、機械的なアフターサービス の必要性は最小限に抑えられまし た。トムラによる最初の試運転とト レーニングの後、現地チームは独立 して選別機を操作することができる ようになりました。 入荷する冷凍野菜の種類に合わせて プログラムやセッティングを変更す る以外は、ほとんど操作する必要が なかったのです。」

ウィル・ハットソン 品質マネージャ ネスレR&D

もう一切れピザをどうぞ


ネスレは、Solon(米国)とNonnweiler(ドイ ツ)の冷凍食品工場でトムラの光学選別機を使 用しています。すでに採用している企業からの 推薦と、食品の品質と安全性に対するネスレの 取り組みが、トムラの光学選別機を知るきっか けとなり、導入に繋がりました。継続的なプロ セスの改善、食品の安全性、そして最高品質の 製品をお客様に提供することへの献身的な取り 組みが、お客様をさらに満足させるのです。